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常にシンクロしているということ~PDAの可能性

4月半ばに「PDAコンソーシアム」コラムがきっかけとなり、スケジュール管理についてPDAと携帯電話のそれぞれのアドバンテージについて考えたことがありました(その際の私のエントリ)。もちろん、どちらかに圧倒的な優位があるわけではなく、いくつかのweblogで意見を読むことができましたが、「中途半端なMOBILER」のtachibana3さんのデータ同期を自動で、しかもリアルタイムに近く実現できれば良いのではないか、という指摘がもっとも的確なものだったと記憶しています。

私の理想は無理ですが、PC、PDA、携帯電話どれで入力しても全てに情報が共有されたらなって思います。
もちろん同期などしないで。っていうか自動で。っていうか意識する事なく。

さて、まったく別の件でWEBでの調べ物をしていたときに知った、「Return Path」という会社のCEOによるweblog「OnlyOnce」で、彼の使うPDA「Treo 600」についてのエントリが目に付きました。
彼の会社では、GoodLinkという製品を導入して、PDAのデータをワイヤレスで相互同期を取っており、クレードルに乗せる必要さえないのだとか。当該製品のWEBサイトを見てみると、Palm-OS機やPocket PCとPCのワイヤレスでの自動シンクロができるほか、PDFやOFFICEのデータなどをPDAで閲覧し、編集できるのだそうです。しかもマルチタスキングなので、メールを書きながらちょっと添付ファイルの編集をして、スケジュールを確認して...といった使用場面の説明があります。何せ英文なのでちゃんと意味が取れていないところもあると思うのですが、WirelessでContinuousなシンクロナイズができると書いてありますから、上述のユーザーが無意識でも自動でできるデータ同期が実現できているようです。
サイトの中にはビジネスユーザーがこんな風に使えるよ、という使い方の提案からの機能紹介ページなどもあり、読んでいると確かに便利そうです。

日本国内でこのような製品が出ているのかどうか、不勉強で知らないのですが、こうしたビジネスマンが具体的に使える環境を整えることが、PDAやスマートフォンが日本でも広く使われるようになるには必要なのだろうと思います。
どちらかといえば、こういったソリューションは携帯電話を中心に組み立てられているのが日本の現状だと思いますが、やはり画面サイズの絶対的な不足や入力の難しさなど、今の姿の携帯電話では実現しにくい使い方がいくらでもありそうです。
「PDAコンソーシアム」で小川浩氏がなんどかPDAが法人市場においてグループウェアの端末としての機能を持つことにビジネスの軸をおくべきとの主張をされていますが(最近ではこの記事でしょう。ちなみにこの記事、「PDAが携帯電話に市場を奪われる」という主張だと勘違いしての反応が多かったようですが、著者の主張は「PDAに残されていた可能性が、携帯電話によって先に取り込まれてしまいかねないぞ」という点にあります)、上記のGoodLinkなどを見ると、非常に現実味のある方向性であると思われます。気軽に画像を記録してメール送信できる携帯電話は、非常に有用なツールではあるものの、現時点ではスケジュール管理やデータビューワとしても十分に使いやすいわけではありません。PDAもしくはスマートフォンによって、働く人々が抱える問題を解決できる具体策が示されれば、状況は大きく変わる可能性があると思います。

さて、件のweblogの主であるCEO氏は、もちろんGoodLinkによるデータ送受信やスケジュール管理を評価しているのですが、実際にはTreo 600をiPodに代わるMP3プレーヤとしても重宝し、気に入っている様子。携帯電話、PDA、MP3プレーヤと3つの機器と充電器を持ち歩いていたのがひとつになったとご満悦です。

But what really made the difference for me was that I figured out how to rig the device to also be an MP3 player today. So now, on short business trips anyway, I am down to one device and one battery charger from three and three.

携帯電話が圧倒的な強さを見せているのは、毎日持ち歩く荷物はできるだけコンパクトにしたいという人が大多数であることの表れでしょう。けれどその”ひとつ”が今ある姿の携帯電話であり続ける必要はないわけです。
スマートフォンと呼べる機器がなかなか登場しないのは、今の日本の携帯電話ビジネスの構造や、販売モデルともかみ合わないという理由もあるように思われるのですが、どこかがチャレンジして突破口を開いてくれないかと、期待しています。

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Tracked on 2004.07.08 at 20:27

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